お尻に当たる硬いもの

「社長、ふざけないでください」

 

「ふざけてなんかいないよ。

 

本当にきれいだ」

 

「あっ……」

 

スカートの中に入ってきた手が足の付け根を撫で回す。

 

なんだか気持ちが良くなってきてしまう。

 

「こっちにきてごらん」

 

鏡の前を離れて導かれるままにカウンターに両手をついてお尻を突き出した。

 

「ほら、こんなに濡れてる」

 

そう言われて目の前で見せられた社長の指は、私の奥から溢れ出した愛液でヌメヌメと光っている。

 

「もっと……」

 

「奈々子さんは、もっと、どうしてほしいのかな?」

 

「もっと、いじってください」

 

「こんなふうに?」

 

社長の手のひらが私のお尻全体をゆっくり撫でまわす。

 

そうじゃなくて、もっと、アソコを触ってほしいのに。

 

「どう、これでいいかな?」

 

耳元でささやく社長の声は楽しそうだ。

 

「そうじゃなくって、もっと……」

 

「言葉じゃわからないから、自分でやってみせてもらえないかな」

 

恥ずかしいけど気持ち良くなりたくて、自分の指でアソコに触った。

 

割れ目に人差し指の腹を這わせると、自分でもびっくりするくらい濡れている。

 

指先を中にもぐりこませるようにして膣の入り口を擦りながら、親指でクリトリスを探る。

 

「いい眺めだ」

 

「いやです……恥ずかしいから、見ないでください」

 

「見られたくないなんてウソだろ、さっきから溢れた蜜が膝まで垂れてきてる」

 

社長の手で内腿を膝のあたりから上に撫で上げられると、濡れた感触がする。

 

やだ、私ったらいつのまにこんなに流れ出すほど濡れてたのかしら。

 

夫の母親と同居で子供たちもいる家では、満足できる営みなんかできっこない。

 

知らないあいだに私、欲求不満になってたのかな。

 

「奈々子さん、入れてもいいかな」

 

「えっ、なにを?」

 

お尻に当たる硬いものは、社長の男性自身に間違いなかった。

 

いつのまにかスラックスとトランクスを脱いでいる。

 

「ちゃんと、コンドームもしたから、入れてもいいよね」

 

店内でそこまでされると思っていなかったから、ちょっと驚いたけど、ここまできたらやってもらったほうがいいかも。

 

「いいですよ、社長のを入れてください」